毘沙門天と坂上田村麿

毘沙門天と坂上田村麿

(びしゃもんてんとさかのうえのたむらまろ)

<<2009年11月の作品>>

これは本物のねぶたで毘沙門天を大きく配置して、邪鬼と坂上田村麿と対照的 に配置して作ってみたい作品です。後ろの輪宝も黄色で見せたいところだけど、無理だろうな。。。送りにでっかく配置かな。。。羽衣と邪鬼の色がかぶったのがちょっと反省点です。

場面は坂上田村麿が蝦夷征伐のために、毘沙門天に祈願をしている場面です。あえて主役である坂上田村麿をを全面に出さずに、少し後方に配置させているところがミソです。

実はこの題材としては第2案目で第1案目は2010年~2014年に「坂上田村麿」として下書きのものをUPしています。
 
梶原景季 箙の梅

梶原景季 箙の梅

(かじわらかけすえ えびらのうめ)

<<2009年10月の作品>>

これは何十本の梅の枝と100個位の梅の花、つぼみでねぶたを囲んでみたいようなねぶたです。枝と刀があちこちから出てて、より空間的に広がりを感じさせるようなねぶたにしたい作品です。

源平の錦絵にはよく登場している場面ですが、あまり認知度としては低いですね。謡曲?芝居としてはあるみたいで、実際は梅の木を背中にして戦ったという物語ですが、箙という弓矢の矢を納める背中にしょっているものに、桜の枝を入れて戦ったという梶原景季の粋な部分が後世に伝わっている物語です。ねぶたの題材としては、お初ですね。
 
森蘭丸と安田作兵衛

森蘭丸と安田作兵衛

(もりらんまるとやすたさくべい)

<<2009年9月の作品>>

古典的というかオーソドックスな作品です。昔(私も生まれてない頃)はかなりポピュラーな作品なんですが、今は作る人いないですね。私の記憶では、30年前にもなりますが千葉作龍さんと穐元鴻生さんの作品が好きです。構図は変えようがないと思いますが、私も是非挑戦してみたい題材ではあります。歴史的には「本能寺の変」ですね。明治・大正?の時代の大和桜とか国史画帳に載ってる場面です。織田信長の家臣というか寵児の森蘭丸が信長を助けようと奮戦している場面です。なんといっても本能寺の欄干と燃えさかる炎がポイントです。
 
新田義貞 稲村ケ崎

新田義貞 稲村ケ崎

(にったよしさだ いなむらがさき)

<<2008年12月の作品>>

これも今だと結構メジャーな題材になってますね。お初は千葉作龍さんのナショナルで作ったのがはじまりです。ご存じ神奈川県鎌倉の稲村ケ崎です。サザンの歌にも出てくるんのかな?新田義貞の鎌倉攻めの話ですね。海に祈願して道を作って鎌倉を攻略したという話ですが、そんなことは引田天功でもMrマリックでも無理ですね。どんだけマジシャンだったのか。>新田義貞剣投ぜじ古戦場♪いいなむらがさき めいしょうは~♪みたいな歌があるらしいです。

新田義貞の甲冑と龍神のチベット的色彩の対比が見せ場です。
 
怪童丸

怪童丸

(かいどうまる)

<<2008年10月の作品>>

下の「怪童丸」と同じで、鯉を黒色、金太郎を赤肌にしたらどうだろうと思い立ち描いてみました。絵としては、どちらかというと下の「怪童丸」の方が良いですね。個人的には赤肌の金太郎が好きなんですが、鯉も赤色だと配色がぶつかってしまいますので、黒色の鯉にしました。考えられるものとしては、あとは赤肌の金太郎と金(黄)色の鯉という組み合わせかな。。。
 
怪童丸

怪童丸

(かいどうまる)

<<2008年10月の作品>>

ご存じ端午の節句の「金太郎」です。金太郎は坂田公時の幼名で、今日では五月人形のモデルとなっている人物です。金太郎の鯉つかみの場面は、古くより鯉は天に昇って龍に変化するといわれており、男の子の立身出世、逞しく健康にとの願いが込められています。これも下の「張順」とコンセプトは同じで瀧のような水を作って空間を感じさせるように作りたいです。赤い鯉の顔を全面に大きく作り、鯉の尾を右側から見えるようにして、鯉の躍動感プラス大きく見せたいです。あと、ワンポイントとして右下の鬼と紅葉ですね。「張順」の水しぶきの代わりに紅葉で彩りを添えてます。紅葉をどう作るか難しいところなんですが、意外と今迄にない面白いねぶたになるんじゃないかなと思います。
 
水滸伝・張順水門破り

水滸伝・張順水門破り

(すいこでん・ちょうじゅんすいもんやぶり)

<<2008年10月の作品>>

これも今じゃ定番になってる題材ですね。水滸伝豪傑108人のうちの一人「浪裏白跳張順」です。お初は日本通運で佐藤伝蔵さんが作ってますね。私も幼い頃であまり記憶には残ってませんが。

大きなまさかりと背中からの瀧のような水の流れがポイントです。構図的にはいいねぶたになると思います。あと水しぶきも作って、小さな水しぶきなんかは発砲スチロールの丸玉でいっぱい飾ってみたいですね。
 
和藤内

和藤内

(わとうない)

<<2007年3月の作品>>

歌舞伎にもあります。国姓爺合戦の和藤内です。神明大神宮のお札で虎を退治したというお話です。虎は作るの難しいだろうな。。。
 
三国志・項羽の馬投げ

三国志・項羽の馬投げ

(さんごくし・こううのうまなげ)

<<2007年2月の作品>>

定番となってます「項羽の馬投げ」です。鹿内一生さんがよく作ってた作品です。項羽を赤い肌にして目立たせてみたいですね。本当は馬を担いだ形にしたいんですが、バランスが非常に難しいと思うので、まずは馬の首を大きくして挑戦してみたいです。
 
春興鏡獅子

春興鏡獅子

(しゅんきょうかがみじし)

<<2007年1月の作品>>

歌舞伎の題材だけあって、色彩的に良くできた感じに仕上がりました。是非本物のねぶたで一度は作ってみたい題材です。白髪をどう表現するか難しいところですが、髪だけ蛍光灯を入れたりして目立たせたいところです。右側の獅子を大きく作ってみたいですね。
 
春興鏡獅子(送り)

春興鏡獅子(送り)

(しゅんきょうかがみじし(おくり))

<<2007年1月の作品>>

はじめて送りだけの絵を描いてみました。上の春興鏡獅子の送り(注1)です。大きな揚羽蝶2つとエアーズロックみたな赤岩、青色の瀧、それと牡丹の花のコンストラクトがポイントです。春興鏡獅子という芝居では胡蝶という踊り子が二人、蝶々の妖精として出てきます。その蝶々を揚羽蝶として表現しています。紋白蝶にするか、揚羽蝶にするか迷うところなんですが。。。

注1)送り:ねぶたの後ろ
 
許可なく掲載画像の無断複写・転載を禁じます。